作文試験の形式
作文は次の2種類の方法で行なわれます。
1.書類選考の一部として・・・履歴書・職務経歴書などの書類と一緒に提出。第一次選考や面接での質問事項の資料となります。
2.試験の一部として・・・適性検査や筆記試験、一般常識テストとともに課されます。
時間と字数制限について
400字(原稿用紙1枚分)、800字(原稿用紙1枚分)、1000字、1200字(原稿用紙3枚分)が一般的です。 制限時間は40分から2時間程度。字数と制限時間とは関係がなく、同じ800字の作文でもA社では40分、B社では60分といった具合に転職先の会社によりけりです。
筆記用具
特に指定されない限り、シャープペン、鉛筆、ボールペン(黒)など自分の使いやすいものを使ってかまいません。ただし、読み手(人事担当者)の読みやすい色の濃さを選びことが望ましいです。
誤字の訂正
書類選考の一部として作文を提出する場合には、たとえ一字だけの間違いでも最初から書き直すようにします。
試験の一部として作文を書く場合に、万が一、ボールペンで字を間違った場合には、誤字の上に二重線を引いたり、誤字を塗りつぶし、その右脇に訂正した字(あるいは文)を書きます。鉛筆の場合には、もちろん、間違えた箇所を丁寧に消しゴムで消してから、その後、消した場所に訂正した字を書きます。
御社か貴社か
会話中では「御社」を用いるのが良く、文章中では「貴社」と書くのが適切と一般的にされていますので、御社か貴社か作文ではどちらを使用するか迷った場合には、絶対に「貴社」を使うようにします。御社か貴社かについて、作文や小論文では貴社を使うべし
上手な作文を書くうえで欠かせない力
説得力のある上手な作文を書くには以下の4つの力が必要です。
  • 1.【表現力】自分の見たこと、思ったことなどを、自分の思っとおりに文章で表現できる力
  • 2.【記憶力】今まで体験して学んだことや学習して得た知識の力
  • 3.【想像力】いろいろと考えをめぐらすことができる能力
  • 4.【理解力】物事を客観的に捉え、自分が納得した視点で考えることができる力
作文の重要度は高まる
作文の重要度はますます高まる傾向があります。中途採用者に求められる資質の大きな一つに人間力があります。作文をすれば適性検査や一般常識では、分からない人間的な能力が判断できることも大いにあるからです。
作文は、単に、文書の校正が上手い、正確なコトバ使いができる、正しく句読点や字下げができているといった技術的なことばかりが評価されるわけではありません。文章には、書く人のそれぞれの人柄・性格・人生に対する考え方・信条・主義・主張がでます。それを企業側(人事担当者)が個人評価し、当社が求める人材にふさわしいかどうか、当社の社風に合致した人物かどうかの判断材料とするのです。 作文対策はすぐにできるものではありません。日ごろから、仕事上で疑問に思ったことを考察する、あるいは世の中の出来事に関心を持ち、自分なりの結論を出してまとめる作業をしておくことが大切です。
作文は他の選考試験(適性検査や一般常識)のように明確な答えが決まっていません。企業側が重視するのは次の4点です。
  • 1.【主題の理解】与えられた題目をどのようにとらえ、表現しているかがチェックされます。
  • 2.【内容が充実しているか】書く人の人柄・性格・人生に対する考え方・信条・主義・主張が見られます。それらに個性や説得力があるかどうか、また社会的関心の程度を見ることがねらいです。
  • 3.【文章の組立て方】文章に、一貫性のある流れがあり、主張が伝わる文章かどうかがチェックされます。
  • 4.【正しい日本語】漢字、かな、ことわざ、四字熟語、格言、句読点など、その作文内で使用した日本語の使い方が正確かどうかを見ることがねらいです。

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